損保ジャパンがビッグモーターの保険金不正請求に対して損害賠償を請求するようです。
しかし世間では、ビッグモーターと損保ジャパンはグルじゃないのか?と疑問視されています。
今回は、ビッグモーターと損保ジャパンの関係についてまとめてみました。
ビッグモーターと損保ジャパンの関係は?
前副社長(兼重宏一)は損保ジャパンで働いていたことがある
2023年7月26日付で副社長を辞任した兼重宏一さん。
2011年4月~12年6月まで、日本興亜損害保険に在籍し、経理などを担当していました。
日本興亜損害保険は、現在の損保ジャパンです。
損保ジャパンからビッグモーターに出向していたのは37人も!
損保ジャパンは2011年から、ビッグモーターに計37人を出向させていました。
出向した37人は板金や営業、品質管理部門などに配属。
不正請求が横行した時期に、事故車両の修理を担う板金塗装部門の担当部長を務めた者もいたそう。
東京海上日動火災保険と三井住友海上火災保険から出向していたのはそれぞれ3人。
比べると損保ジャパンだけかなり多く、関係の深さがわかりますよね。
損保ジャパンはビッグモーターの第2位株主だった
損害保険ジャパンは、2015年の時点でビッグモーターの株式の7%余りを取得する大株主でした。
その後株式をすべて売却したそうですがビジネスの面では親密な関係を続けてきました。
ビッグモーターと損保ジャパンはグルで共犯?
ビッグモーターと損保ジャパンはグルではないかとの声が多いので調べてみました。
損保ジャパンはビッグモーターの不正を知っていた可能性が高いと思われます。
損保ジャパンは金融庁に虚偽報告していた
現場で不正の指示があったことを認識していながら、「指示はなかった」と金融庁に虚偽報告をしていたようです。
ビッグモーター元社員A氏の「工場長の指示で日常的に過剰な自動車の修理を行ったうえで、保険会社に対して過剰な修理費を請求している」という証言を損保ジャパンの出向者が取ったようです。
その証言を「板金部門の当時の部長や損保ジャパン側にも伝えた」 とのこと。
しかし、最終的にA氏に署名を求めたヒアリングシートの内容は「指示はなかった」という真逆の内容になっていたそうです。
損保ジャパンは不正の指示があったことを知っていたことになりますね。
なぜ、不正を見て見ぬふりしていたのか。
損保ジャパンにとってもメリットがあったからだと思われます。
損保ジャパンがビッグモーターと組むメリットとは?
自賠責保険加入者を紹介してもらっていた
損保会社からビッグモーターに入庫誘導した件数に応じて自賠責保険を使ってもらえる密約があったとのこと。
事故車1件の入庫をビッグモーターに誘導してくれた保険会社には、見返りとして5台分(損保会社によっては7台分)の自賠責保険をその保険会社と契約する、としていたようです。
ビッグモーターとメインでやり取りをしていたのは、東京海上と三井住友と損保ジャパンの3社。
2021年秋に保険金の不正請求が発覚したときに、東京海上と三井住友の2社は不正のあったビッグモーターの店舗を特定し、公表しました。
しかし損保ジャパンは自賠責などで年間数十億円以上の収益を得ていたため、厳しい社内調査は行わず、早々にビッグモーターとの取引を再開しました。
この3社の対応を受けてビッグモーターは、2022年7月14日以降の自賠責保険の契約を損保ジャパンとだけ続けるよう、一部店舗の社員に指示したそうです。
保険等級が下がると保険料収益が増える
事故をおこした人が保険を使うと、翌年以降の保険等級が下がり、保険料が上がります。
損保ジャパンからすると、保険料収益がふえることになります。
ビッグモーターから保険の水増し請求をされて、損している被害者なのかと思われていましたが、実は損保ジャパンも得をしていた可能性があります。
まとめ
ビッグモーターと損保ジャパンの関係や、グルだったのか?ということについて調べました。
2社の関係は深く、不正の指示があったことも知っていたよう。
知っていたのに見て見ぬふりをしていたのは、損保ジャパンにも利益があったからのようです。
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