自民党きっての「政界のドン」として知られる、二階俊博(にかい としひろ)元幹事長。
85歳という年齢ながら、その影響力は衰えることがありません。
次期衆院選には出馬しないようですが、それでも力を持ち続けるのでは?と思われています。
なぜそこまで自民党内での力があるのか、その理由をまとめてみました。
二階俊博元幹事長が引退?
自民党の裏金問題で、党内で最も不記載の額が大きかった二階俊博元幹事長。
党からの処分が決まる前に、次期衆院選に出馬しないと表明しました。
しかし、辞任や離党をするわけではないとのこと。
今後も、裏では力を持ち続けていくのでは?と思われています。
二階俊博元幹事長は、なぜそんなにも力があるのでしょうか。
二階俊博元幹事長はなぜ力がある?
二階俊博さんは、2021年10月に自民党幹事長を退任しました。
しかし、その後も影響力を持ち続け、政界の重鎮として存在感を放っています。
その理由として考えられるのは、こちらです。
- 40年以上の議員経験
- 戦略的な思考
- 人脈づくり
- 情報力に長けている
- 各国とのパイプを持っている
- 他に有力な自民党議員が少ない
- 派閥の領袖を務めた
理由①40年以上の議員経験
二階俊博さんは、1983年に初当選以来、40年以上の議員歴を誇ります。
その間、このような役職を歴任してきました。
- 通産省官僚
- 運輸大臣
- 経済産業大臣
- 自民党総務会長
- 衆議院予算委員長
- 自民党選挙対策局長
- 自民党幹事長
このように数多くの、重要なポストを経験しています。
自民党幹事長は2021年10月に退任しました。
その在職期間は1885日と過去最高を記録しています。
80代での自民党幹事長も初とのことでした。
長年に渡ってのキャリアが、党での影響力を確固たるものにしているようです。
理由②戦略的な思考
二階俊博さんは、
しているとのことです。
このようなアプローチは、特に政策を推進する際の影響力を強化したようです。
理由③人脈づくり
二階俊博さんは人脈づくりを大切にしているとのこと。
- 常に相手の立場に立って物を考える
- つかまえようと狙った場合は、粘り、執念、スピードを持って、絶対に外さない
このような信念を語っていました。
人脈づくりにより、同僚・対立者・国際的なリーダーとの関係を築き上げてきました。
このネットワークは、政策を推進する上で非常に強力な資源となっているようです。
また、落ちこぼれ議員の面倒見が良く、人望を集めたとも言われています。
不倫で問題になった議員や、失言が多く炎上した議員などを庇っていました。
二階氏は、失敗した人間ほど面倒をみる。失敗を生かして成功することもあるし、助けてもらった面々は二階氏に生涯尽くす。これこそ、二階流の人心掌握術だ。
夕刊フジ公式サイト
これが二階俊博さんの信念に基づく政治手法のようです。
理由④情報力に長けている
人脈を広げたことにより、情報力に長け、政界の裏事情にも精通しています。
情報の流れをより広く、そして迅速に掴むことが出来るとのこと。
情報力があるというのは、他の人より有利になりますよね。
理由⑤各国とのパイプを持っている
二階俊博さんは外交政策を重んじて政治活動してきました。
- 中国
- 韓国
- アジア圏
- 中東
- 南米
- アフリカ
このように数多くの国を渡り歩いています。
自民党の中でも、二階俊博さんは
となっているようです。
理由⑥他に有力な自民党議員が少ない
二階俊博さんの他に有力な自民党議員が少ないため、相対的に影響力が上がったことも考えられます。
力のある議員は、新たな派閥を作ることによって離党していくことも。
自民党に留まり続けることで、二階俊博さんのポジションが上がった可能性がありますね。
理由⑦派閥の領袖を務めた
二階俊博さんは、自民党内「二階派」の領袖を務めていました。
二階派は旧田中派・旧中曽根派から派生した派閥です。
これまで、このように活動してきたと語っています。
政策集団として国土強じん化、観光立国、地方創生、平和外交などさまざまな政策提言を行い、実行し、一定の成果を上げてきた
派閥には38人の国会議員が所属しており、その影響力は非常に大きいようです。
2024年1月には、政治資金をめぐる事件により解散しました。
派閥を解消したあとの活動については「人は自然に集まってくるものだ。そこは自然体で、常識の範囲でやっていきたい」と述べました。
NHK
二階俊博さんは、派閥を解消しても「人は自然に集まってくるもの」と話しています。
やはり、これまでの人脈づくりが、大きな力の元になっているようですね。
まとめ
二階俊博元幹事長は、なぜ力があるのかについてまとめました。
40年以上の長いキャリアがある、二階俊博元幹事長。
その中で、戦略的な思考や人脈づくりによって力をつけてきたようです。
次の衆院選挙には出馬しないようですが、これからも力を持ち続けるのではと思われます。